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父の一周忌

気がつくと父が亡くなってから一年も経っていた。 私は第三子ということもあり、周りの人より両親の年齢は高かったせいか、割と子供のころから「孝行したいときに親は無し」という言葉に引っかかってはいた。 今思うと、酒豪であった父は子供が成人になったら、一緒に飲みたかったのでは無かったかのかと簡単に想像できるのだけれど、その時はお酒を控えて欲しいことばかり言っていた気がする。 本当に健康のためにそう思っていたのだけれど、今となっては飲みに行った思い出が無いのが悔やまれる。 自分なら少しぐらい体に悪くても一緒に行きたいなと思うのだから、なんと我侭なのだろう。 このことを思うと涙が止まらない。 父が無くなったときは、悲しい感じは無かった。腎臓癌が転移し助からなかったこともあるが床ずれでかかと等が腐ったような状態で痛そうだったので、延命措置もあまりしなかった。 孝行しないと、と思い誉められるようなことを色々やってきたが、実は自分のためにしかなっていなかったようにも思え空しくもなった。 父と遊んだ思い出も少なく、父の若いころの話も聞けなかった。 子供とはいろいろはなしたりできたらいいな。