ファッションという言葉の使われ方

もうずいぶん前なので忘れてしまったけれど、卒論のテーマがファッションに関することであったことだけは記憶に有る。日本語は理解するのが難しいのに、これは外来語であり和製の意味合いも濃い。

ファッション=おしゃれ関係の用語と捉えられがちだが、この語は、基本的には「制服」をさしている。
ある種の集団の制服、白衣でも浜トラでもいいけれど、その向かっている職場や思考集団の制服をファッションと定義しているのが一般的だと思う。ファッド、クレイズからボーグみたいなものは伝播過程の形態用語名なのかも知れない。

差別化をすると言うことは、差別化している集団に属する事になる。自分だけが、全くのオリジナルにはなり得ない。その集団の作法に平準化していくことである。それが著しく突飛であり少数であれば、ヒッピーになるかもしれない。

言葉の意味を良く考えないで使うとずいぶん違った結果になってしまう。

コミュニケーションは意思の疎通だ。意味が通じればいいのだが雰囲気だけしか伝わっていないことが多い。それはもしかすると諦めなのかもしれない。

私が音楽活動(いわゆるバンド)をしていた時代、ライブ等に来てくれた人に、何かもって行ってもらいたいという、おみやげ意識みたいなものがあった。別に自主制作CDを渡すというのではない。今日来て、聞いてくれた事で感動してもらえる物を作りたかった。平たく言うと他と違うだけでよいのだ。

照明の派手さや音の大きさなど、非日常空間であったと感じさせたかった。

それは私にとっての諦めでしかなかったことになかなか気がつかなかった。

本来音楽を、楽器の演奏通して感動を与えるのがプレイヤーなのだ。
今は練習すらせずパンクを名乗るロックバンド崩れが増えてきているが、私はセーターを着てライブをやっても感動させられないと気がすまない。ロックバンドは一歩間違うと、落ちこぼれの傷の舐め合いという惨めな結果になってしまうということを何度も体験したからそう思うのだった。人前で自慰行為を行うなと。



話がそれてしまいましたが、言葉を使用しているにもかかわらず、雰囲気だけしか伝わらないでよしとするのはただの諦めにしか思えないのは、これらの経験から来ているのでした。

このブログの人気の投稿

esurf.bizというものについて

アニヲタって

外国人