被災地のインタビューで

死者の数が発表とともに増えていく東北の地震ではあるけれど、お年寄りが助かったような報道があるたび、どうせならもう少し若い人がはやく救助されたほうがいいんじゃないか、と言葉にしてはいけない本音が頭にあったが、今日の報道で変わった。

80歳の救助されたおばあさんが自ら「わたしのような年寄りが助かり若い者がずいぶん死んだ。助かったってよろこべるわけもない」

これを聞いて涙が出た。助かったのに申し訳なく思っている老人がいる。老人を助けようと亡くなった方もずいぶんいたようだ。

もっと涙が出たのは、保育園だか幼稚園で体育館だか講堂のステージ部分に子供を抱えて逃げてきた先生たちが、水が自分の肩まで来たので抱え上げたが老人はステージにも上がれずお年寄りから沈んでいくという話を泣きながら語っていた。助けたくても手が出せなかった地獄絵図であったろうと思う。トラウマにならなければいいが。

心やさしい人だけの痛みなのだろうか。日本人が皆こんな人たちなら、義援金の詐欺なんてないんだろうけど。

東北の被災者を見ていて関東などのそれと違うのは、自分の身内が死んで悲しんでいるというのでは無いというところなのだ。これが見えてこないと他人事でしかない。

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